結論から:英語のブランド名、中国語のブランド名、ロゴは、それぞれ別の出願判断として検討します。結合商標の出願で登録を求めるのは、提出した特定の組合せであり、三つの独立した登録が得られるわけではありません。中国で各要素を単独使用する予定があれば、商業上重要な表示の個別出願を検討し、そのうえで固定した組合せも出願するかを判断します。適切な構成は、先行商標調査、実際の使用、商品・役務、予算によって異なります。
本稿は中国本土の通常のブランド商標を対象とし、外国企業や連携する知的財産事務所が、デザインを確認可能な出願指示に整理するためのガイドです。すべてのブランドに、考え得るすべての表示の出願を求めるものではありません。
公式資料の確認日:2026年10月13日。本稿は現行の商標法に基づきます。CNIPAは改正法の施行日を2027年1月1日と公表しています。2026年9月28日の審査審理ガイドラインに関する意見募集資料は草案であり、現行規則に代わる施行済みの規則ではありません。出願やその後の手続がこの日をまたぐ場合は、適用規則を再確認してください。
登録したい標章を先に特定する
出願ルートを選ぶ前に、ブランドの素材を分けます。
英語の文字:顧客が読む、または呼ぶ名称。出願予定の正確な綴りと表示方法も含めます。
中国語の文字:中国市場向けに選んだ正確な漢字。意訳、音訳、新たに考案した現地名は、異なる候補になり得ます。
ロゴ:文字がなくても顧客が認識する図形。
結合商標:文字と図形を特定の配置で一つの標章として提出するもの。
現行商標法第8条は、登録要件を満たす文字、図形およびその組合せの出願を認めています。CNIPAの文字と図形を一緒に出願する場合の回答も、登録された標章と指定商品が登録商標権の基礎になるとしています。商業上のブランドと登録記録は、同一だと決めつけず、対応関係を整理する必要があります。
英語名の登録は中国語名も保護するか
英語名の登録を、その中国語訳の独立した登録と考えないでください。出願人である会社の中国語訳を出願人情報に記載しても、その名称がブランドとして登録されるわけではありません。出願人情報は権利者を、商標の表示は保護を求める標章を特定します。
英語商標が中国語の標章との紛争で意味を持つ可能性はあります。発音、意味、外観、識別力、商品・役務、関連する需要者などが、類似性や混同の判断に影響します。ただし、これは個別の評価であり、すべての翻訳・音訳の自動的な権利取得ではありません。
包装、店舗、現地ウェブサイトで中国語名を使う予定があれば、公開前に正確な漢字を選び、評価します。読み方、意図した意味、取引先がすでに使用している別名も記録してください。言語として適切かどうかと、商標として利用・登録できるかどうかは別の問題です。
個別出願を検討する場面
英語名を製品ラベルに、中国語名を現地広告に、図形だけをアプリアイコンや製品のマークに使用する場合、各標章に独立した商業上の役割があります。
次の観点で判断します。
単独での使用:他の要素なしに顧客が見る表示か。そうであれば、独立した候補として評価します。
固定した組合せ:同じ文字とロゴの配置を継続使用するか。その場合、結合商標の出願にも目的があり得ます。
デザイン変更の予定:図形、文字、配置を近く変更するか。出願指示の前に確定版と順序を決めます。
予算の制約:確定した発売に不可欠な表示と、後回しにできる表示はどれか。事業上の重要性と調査上のリスクで順位を付けます。
個別出願では、異なる候補をそれぞれの記録で評価できます。しかし、英語名、中国語名、ロゴの審査通過を保証するものではなく、出願・維持費用が増えることもあります。
結合商標の登録だけでは解決しないこと
一つの結合商標登録は、一つの登録標章です。社内管理上、英語名、中国語名、図形の三つの独立した登録として扱うべきではありません。一方、類似する構成要素の使用に対して結合商標が一切役立たない、と断定するのも不適切です。権利行使は、具体的な比較と事情によります。
各要素が個別に登録されていても、あらゆる組合せの使用が認められるわけではありません。CNIPAの商標侵害判断基準第22条は、変更した商標や複数の登録商標の組合せが他人の権利と衝突する場合を扱っています。登録表示の位置も含め、市場で使う実際の配置を確認します。
包装・現地名・アイコンの検討例
外国ブランドが輸出包装で英語名、中国本土の広告で中国語名、モバイル画面で図形だけを使うと仮定します。これは計画用の例であり、顧客の実例ではありません。
まず、英語の文字、選んだ漢字、図形の三つの候補行を作ります。各行に、正確な表示、使用場所、対応する商品・役務を記録します。固定した組合せに重要な商業上の用途がある場合だけ、四つ目の行を追加します。
この一覧は商標のバージョンを示すもので、出願総数や見積額ではありません。区分、受け入れられる商品・役務の表現、出願ルートは別途確認します。中核候補に重大な先行権利の問題があれば、発売前に代替候補や範囲の調整を検討してください。図形を変えるだけで名称の衝突が解消するとは限りません。
名称と図形を出願前に調査する
有用な中国商標調査は、出願予定の表示と範囲に対応している必要があります。実際に何を調べたのかを確認します。
英語の綴りと関連する類似の文字;
中国語の漢字、発音、意味;
関連するピンイン、意訳、音訳;
ロゴの主要な視覚的特徴;
対応する商品・役務の範囲にある出願中・登録済み商標。
CNIPAの侵害判断基準は、外観、発音、意味の類似や、全体・主要部分の比較を扱います。これは侵害判断に関する基準であり、出願に関する法的意見や審査結果の予測に代わるものではありません。完全一致だけの確認は包括的な類似調査より限定的であり、データベースの更新時差にも不確実性が残ります。
登録後にロゴや字体を変更できるか
デザイン変更を、権利者の名称・住所の通常の変更手続と同じように考えないでください。現行法第24条は、登録標章を変更する場合に新たな出願を求めています。CNIPAのロゴ変更に関する回答は、変更した表示について、新たな登録出願を提出でき、審査結果によると説明しています。
新しいデザインを使う前に、登録表示との比較が必要です。すべての差異が同じ法的意味を持つわけではありませんが、要素の変更や配置換えは登録商標の使用や侵害に関する問題につながり得ます。CNIPAの無断変更についての解説は、認知・識別に影響する変更を具体的に扱っています。新たな出願が旧登録を修正したり、旧出願日を自動的に引き継いだりするわけではありません。
企業が承認できる出願指示を準備する
商業上の根拠がある各バージョンについて、次を整理します。
出願予定の権利者と正確な法人名。対外的なブランド名とは区別します。
確定した表示、正確な文字、中国語の説明。色やデザインの未解決事項も明示します。
包装、製品、ウェブサイト、アプリ、店舗、取引先資料での現在・将来の使用。
対象の商品・役務と、その評価に用いた調査範囲。
発売日、最初の外国出願、別途確認が必要な優先権の問題。
決裁者、出願の優先順位、内訳付き予算。
見積りでは、公式手数料、代理サービス費、調査・翻訳費、後の審査対応費などを分けて確認します。本稿は固定料金や処理期間を保証していません。最初の外国出願と異なる中国語名やロゴに、同じ優先権が当然に適用されるとも考えないでください。
よくある質問
外国ブランドはすべて中国語名を登録すべきか
本稿は一律の出願指示ではありません。中国語名が中国での事業計画に実際の役割を持つ場合、漢字商標の出願を評価します。英語名の登録で中国語名も独立登録されたとは考えないでください。
結合商標の出願は必ず安くなるか
同じ範囲・ルートで内訳付き見積りを比較します。一つの結合商標と複数の個別商標は異なる計画です。初期費用だけでなく、変更の可能性や長期の管理も重要です。
個別出願で名称の衝突を解決できるか
自動的には解決できません。各候補には先行権利と登録要件が適用されます。デザインを分けても、衝突する文字が登録可能になるとは限りません。
登録した結合商標からロゴを外してよいか
予定する使用を登録表示と比較します。残った文字が独立した登録商標になった、または変更版ならどれでも登録表示を使える、と考えるべきではありません。
英語名の出願後に中国語名を追加できるか
異なる中国語の標章には、通常、独立した評価と出願が必要です。英語商標の登録に翻訳欄を追加するだけではありません。後の出願日時点の規則と先行権利を確認します。
実際の使用に合わせて中国商標出願を計画する
範囲を定めた中国商標登録の評価には、予定する権利者、標章の各バージョン、商品・役務、既知の衝突、予算の目安、目標出願日を用意してください。外国の知的財産事務所は、既存ポートフォリオと中国での使用予定も整理できます。指示を確定する前に出願計画をご相談ください。初期の確認は、正式な法律意見や包括的な類似調査ではありません。
2026年10月13日に確認した公式資料:上記の現行法とCNIPAの指針、2026年6月26日付の改正法施行日に関する公表、2026年9月28日付のガイドライン草案の意見募集。一覧と優先順位の例は、規則から整理した編集上の計画提案であり、追加の法的要件ではありません。
一般的な情報であり、個別案件への法的助言ではありません。登録、権利の有効性、権利行使の結果は保証できません。
